この記事でわかること
HVAC展示会から見えた3つの技術潮流 ― 既設の更新空調設備設計 ―

2026年1月に開催されたHVAC&R JAPANに参加し、空調・冷凍・換気分野の最新技術動向を視察しました。
今回の展示会で特に印象的だったのは、①「既設設備の更新を前提とした提案」、②「施工性・メンテナンス性の向上」、③「省エネルギー提案の“可視化”が標準へ」のという3つの潮流です。
単なる新製品紹介ではなく、“現場制約の中でどう最適解を出すか”という設計思想が明確に打ち出されていました。本稿では、その技術動向を整理し、今後の空調設備設計における重要ポイントを解説します。
1. 既設更新を前提とした空調設備設計へのシフト
展示会全体を通じて顕著だったのは、「新設」よりも「既設更新」「リプレース」を意識した提案です。
来場者からの質問も、
・納期
・設置スペースの制約
・既存配管との取合い
といった実務的な内容が中心であったとの報告がありました
これは、設備更新工事において
・建屋制約
・停止期間の短縮
・既設配管の有効活用
が重要な検討項目になっていることを示しています。
近年は、既存設備を活かしながら部分更新を行うケースが増加しています。そのため、設計初期段階で「制約条件を整理する力」が、営業・設計双方に求められています。
空調設備更新では、性能比較だけでなく、「現場に納まるかどうか」という視点がますます重要になっています。
これはニッシン工業にとって、最も得意なところです。
2. 施工性・メンテナンス性を高める設計思想
人手不足や安全規制の強化を背景に、施工性向上への取り組みが加速しています。
展示では、
・火気を使わない配管接合
・ユニットのカートリッジ化
・断熱材の自動カッティング装置
など、現場負担を軽減する提案が多く見られました。
さらに、冷凍部門ではドレンパンの凍結対策や低温対応ファンなど、実際の現場課題に即した改良も紹介されていました 。
空調設備は「設置して終わり」ではありません。
・定期点検
・フィルター交換
・コイル洗浄
・部品交換
といった運用・保守を前提に設計することが、トータルコスト削減につながります。
今回の展示会では、「保守を見据えた設計」が明確なテーマとして感じられました。
3. 省エネルギー提案の“可視化”が標準へ(PAC大手メーカー及び計装システム)
省エネルギー・CO₂削減は引き続き重要テーマですが、特徴的だったのは「効果の見える化」です。
単なる仕様値提示ではなく、
・ランニングコスト比較
・CO₂削減量の数値化
・デモ・模型による構造説明
といった工夫が随所に見られました
顧客が判断する際に必要なのは、性能表だけではなく、「導入後のメリットの具体性」です。
今後の空調設備提案では、数値根拠の提示がより重要になると考えられます。
4. まとめ
今回の HVAC&R JAPAN 視察を通じて、空調設備業界は明確に「既設更新時代」へ移行していると感じました。
・制約条件を前提とした設計
・施工性・保守性の向上
・省エネルギー効果の可視化
これらは今後の設備選定における重要な判断基準となります。
当社としても、展示会で得た知見を活かし、現場制約に対応した最適な空調設備提案を継続してまいります。
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