
この記事でわかること
乾燥注意報と加湿 ― 冬の空調を考える
寒さが厳しくなる冬は、「乾燥注意報」という言葉を耳にする機会が増えます。
室内を暖房で暖めると、喉や肌の乾燥、静電気など、さまざまな不調を感じやすくなります。
これは、空気の温度が上がることで相対湿度が下がるためです※1。
ヒートポンプ式エアコンをはじめ、多くの暖房設備は空気を温める仕組みであり、水分量そのものを増やす働きはありません※2。
そのため、業務用空調機では用途に応じて加湿機能を組み合わせ、温度と湿度を総合的に管理することがあります。
一方で、試験環境や評価設備などでは、あえて加湿機能を持たせない空調機が求められる場合もあります※3。
ひとくちに空調機といっても、目的によって必要な機能はさまざまです。
ニッシン工業では、使用環境や用途に合わせた最適な空調機づくりに取り組んでいます。
なぜ暖房を使うと空気が乾燥するのか
冬場に暖房を使用すると、室内の空気は暖まりますが、水分量そのものは増えません。
空気は温度が高くなるほど多くの水分を含むことができるため、温度が上がると相対的に湿度が下がります。
この状態が、私たちが「乾燥している」と感じる原因です。
特に冬は外気自体が乾燥しており、換気によって取り入れた空気も水分量が少ないため、暖房と換気を同時に行うことで乾燥が進みやすくなります。
ヒートポンプ式エアコンと湿度の関係
一般的なヒートポンプ式エアコンは、熱交換器で空気を暖め、ファンで室内に送り出す仕組みです。
この方式は効率よく暖房ができる一方で、空気中に水分を加える機能は持っていません。
そのため、室内の快適性を保つためには、加湿器の併用や、加湿機能を備えた空調設備との組み合わせが重要になります。
業務用空調機における加湿の考え方
業務用空調機では、室内環境を安定させるために加湿機能を組み込むことがあります。
蒸気加湿や気化式加湿など、用途や必要加湿量に応じて方式を選定し、温度と湿度を同時に管理します。
工場や事務所では、乾燥による作業性の低下や静電気の発生が問題になることもあり、適切な湿度管理が品質や安全性を支える要素となります。
加湿しない空調機が求められる場面
一方で、すべての空調機に加湿機能が必要なわけではありません。
試験環境や評価設備では、あらかじめ決められた温湿度条件を正確に再現することが重要になります。
そのため、空調機自体には加湿機能を持たせず、別の設備と組み合わせて管理したり、乾燥状態を安定して維持できる構成が求められる場合もあります。
用途に合わせた空調機づくり
空調機は「暖める」「冷やす」だけでなく、温度・湿度・気流などを総合的に制御する設備です。
人が快適に過ごすための空調もあれば、製品や試験条件を守るための空調もあります。
ニッシン工業では、こうした用途の違いに向き合いながら、お客様にとって最適な空調機を一台一台形にしています。
※補足
※1 相対湿度について
相対湿度とは、その温度の空気が保持できる最大の水分量に対し、実際に含まれている水分量の割合を示したものです。
※2 ヒートポンプ式エアコンについて
ヒートポンプ式エアコンは、熱交換によって空気の温度を変化させる仕組みで、加湿機能は持っていません。
※3 業務用空調機の加湿について
業務用空調機では、用途に応じて加湿機能を組み合わせる設計や、あえて加湿機能を持たせない設計が行われます。
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