ニッシン工業便り 第67号

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HVAC展示会から見えた3つの技術潮流 ― 既設の更新空調設備設計 ―

2026年1月に開催されたHVAC&R JAPANに参加し、空調・冷凍・換気分野の最新技術動向を視察しました。

今回の展示会で特に印象的だったのは、①「既設設備の更新を前提とした提案」、②「施工性・メンテナンス性の向上」、③「省エネルギー提案の“可視化”が標準へ」のという3つの潮流です。

単なる新製品紹介ではなく、“現場制約の中でどう最適解を出すか”という設計思想が明確に打ち出されていました。本稿では、その技術動向を整理し、今後の空調設備設計における重要ポイントを解説します。

 

1. 既設更新を前提とした空調設備設計へのシフト

展示会全体を通じて顕著だったのは、「新設」よりも「既設更新」「リプレース」を意識した提案です。

来場者からの質問も、

・納期

・設置スペースの制約

・既存配管との取合い

 

といった実務的な内容が中心であったとの報告がありました

これは、設備更新工事において

・建屋制約

・停止期間の短縮

・既設配管の有効活用

が重要な検討項目になっていることを示しています。

近年は、既存設備を活かしながら部分更新を行うケースが増加しています。そのため、設計初期段階で「制約条件を整理する力」が、営業・設計双方に求められています。

空調設備更新では、性能比較だけでなく、「現場に納まるかどうか」という視点がますます重要になっています。

これはニッシン工業にとって、最も得意なところです。

 

2. 施工性・メンテナンス性を高める設計思想

人手不足や安全規制の強化を背景に、施工性向上への取り組みが加速しています。

展示では、

・火気を使わない配管接合

・ユニットのカートリッジ化

・断熱材の自動カッティング装置

など、現場負担を軽減する提案が多く見られました。

さらに、冷凍部門ではドレンパンの凍結対策や低温対応ファンなど、実際の現場課題に即した改良も紹介されていました 。

 

空調設備は「設置して終わり」ではありません。

・定期点検

・フィルター交換

・コイル洗浄

・部品交換

といった運用・保守を前提に設計することが、トータルコスト削減につながります。

 

今回の展示会では、「保守を見据えた設計」が明確なテーマとして感じられました。

 

3. 省エネルギー提案の“可視化”が標準へ(PAC大手メーカー及び計装システム)

省エネルギー・CO₂削減は引き続き重要テーマですが、特徴的だったのは「効果の見える化」です。

単なる仕様値提示ではなく、

・ランニングコスト比較

・CO₂削減量の数値化

・デモ・模型による構造説明

といった工夫が随所に見られました

顧客が判断する際に必要なのは、性能表だけではなく、「導入後のメリットの具体性」です。

今後の空調設備提案では、数値根拠の提示がより重要になると考えられます。

 

4. まとめ

今回の HVAC&R JAPAN 視察を通じて、空調設備業界は明確に「既設更新時代」へ移行していると感じました。

・制約条件を前提とした設計

・施工性・保守性の向上

・省エネルギー効果の可視化

 

これらは今後の設備選定における重要な判断基準となります。

当社としても、展示会で得た知見を活かし、現場制約に対応した最適な空調設備提案を継続してまいります。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

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